
法事が家族のみで行われる場合、「身内だけなら少しラフな服装でもいいのでは」と迷う方は少なくありません。しかし、家族だけの集まりであっても、法事は故人を偲び、冥福を祈るための大切な儀式です。そのため、人数にかかわらず、その場にふさわしい装いを心がけることが大切です。
家族のみで行う法事では、基本的に喪服を基準に考えるのが無難です。一方で、回忌や施主の意向、形式によっては、平服が許容されるケースもあります。
そこでこの記事では、家族のみの法事における服装の判断基準と、喪服・平服それぞれの選び方を整理しました。
本記事は、24時間来店可能な喪服レンタル専門店「喪服レスキュー」が作成しています。喪服のレンタルや購入を検討している方は、あわせて参考にしてください。
「家族のみ」の法事であっても、服装マナーは同じ
家族だけで行う法事であっても、服装の基本的なマナーは一般的な法事と大きくは変わりません。法事は人数の多少にかかわらず、故人を供養するための宗教儀式であり、施主や年長者、僧侶に対する礼儀を欠かすことはできないため、その場にふさわしい装いを心がけることが大切です。
服装に気を配ることは、故人だけでなく、その場に集う家族や僧侶への敬意を示すことにもつながります。自分だけが軽装で参加すると、ほかの家族との間で違和感が生まれたり、場にそぐわない印象を与えたりすることもあるでしょう。なお、法事の服装に対する考え方は、地域や家庭ごとの慣習によって異なります。「身内だけなら略装でもよい」と考える場合もあれば、「家族のみでも喪服を着るべき」とする家庭もあります。そのため、自分だけの判断で決めるのではなく、事前に家族と相談し、服装のトーンをそろえておくと安心です。
家族のみの法事で服装を判断する3つの基準
家族のみの法事で何を着るべきか迷ったときは、「回忌」「施主の意向」「読経や焼香の有無」の3つを基準に考えると判断しやすくなります。ここでは、それぞれのポイントを見ていきましょう。
基準1:回忌
法事の服装は、回忌を重ねるにつれて少しずつ簡略化していくのが一般的です。四十九日、一周忌、三回忌までは喪服を着用し、七回忌以降になると平服を選ぶケースが増えていきます。
そのため、判断に迷ったときは「早い回忌ほど、より改まった装いを選ぶ」と考えておくとわかりやすいでしょう。特に四十九日や一周忌は、家族のみで行う場合であっても喪服を選ぶほうが安心です。
なお、三十三回忌のような弔い上げにあたる法要では、あらためて喪服を着用する家庭もあります。回忌だけで一律に判断せず、家ごとの考え方や地域の慣習も踏まえて決めることが大切です。
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基準2:施主の意向
施主から「平服でお越しください」と案内があった場合は、その意向に従うのが基本です。ただし、この場合の平服は、普段着ではなく略喪服を指します。ジーンズやTシャツのようなカジュアルな服装を意味するわけではないため、誤解しないよう注意が必要です。
基準3:読経・焼香の有無
僧侶を招いて読経をお願いする場合や、お寺で法要を営む場合は、家族のみであっても喪服を着用するのが無難です。一方で、自宅の仏壇の前で家族だけが静かに手を合わせる程度であれば、落ち着いた色味の平服が許容されることもあります。ただし、焼香を行う、香典を持参するなど、儀式性の高い要素がある場合は、平服であってもフォーマル寄りに整えたほうが安心です。
家族のみの法事で喪服を着る場合の服装
家族のみの法事で喪服を着用する場合は、一般的に準喪服を選びます。喪服の格式については、以下の記事も参考にしてください。
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男性の喪服
男性の準喪服は、光沢のない漆黒のブラックスーツが基本です。シャツは白無地のレギュラーカラーを選び、ネクタイは黒無地で光沢のないものを合わせます。加えて、靴下、靴、ベルトなどの小物類も黒で統一します。靴は、エナメルのように強い光沢のある素材や、カジュアルな印象のあるデザインを避け、シンプルな革靴を選ぶのが基本です。
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女性の喪服
女性の場合は、黒のフォーマルワンピースやアンサンブルが基本になります。肌の露出はできるだけ控え、スカート丈は膝が隠れる程度の長さを選ぶと安心です。足元は黒のパンプスに黒のストッキングを合わせ、バッグは光沢がなく、金具が目立たない黒のフォーマルバッグを選びましょう。華やかさよりも、落ち着きと品のある印象を重視することが大切です。アクセサリーは基本的に控えめにし、身につける場合も一連のパールネックレスとイヤリング程度にとどめるのが無難です。なお、結婚指輪はそのまま着用していて問題ありません。
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子どもの装い
子どもが法事に参列する場合、学校の制服があれば、制服を着用するのが基本です。学生服は礼装に準じるものとされているため、回忌を問わず着用して参列できます。一方、制服がない乳幼児や小学生の場合は、黒・紺・グレーなど落ち着いた色味の服を選ぶとよいでしょう。男の子なら白いシャツにダークカラーのズボンやベスト、女の子なら暗めの色のワンピースやブラウスにスカートなどが適しています。派手な柄や明るすぎる色は避け、靴も黒や紺といった色味のものを選ぶと、全体としてまとまりのある印象になります。
家族のみの法事で平服を着る場合の服装
施主から「平服で」と案内があった場合や、七回忌以降で家族間の合意がある場合は、平服(略喪服)を選びます。とはいえ、ここでいう平服はあくまで略式の礼装であり、普段着のことではありません。落ち着いた色合いを基本に、きちんと感のある装いを意識することが大切です。
男性の平服(略喪服)
男性は、黒・濃紺・チャコールグレーなどのダークスーツを選ぶのが無難です。ビジネススーツでも構いませんが、ストライプなど柄が目立つものは避け、できるだけ無地に近いものを選ぶと法事の場になじみやすくなります。また、シャツは白無地、ネクタイや靴、ベルトは黒で統一するのが基本です。平服だからといって色柄のあるネクタイを合わせたり、ノーネクタイで参加したりすると、ラフな印象が強くなりすぎるため避けたほうがよいでしょう。
女性の平服(略喪服)
女性は、黒・紺・グレーなど控えめな色味のワンピース、アンサンブル、スーツなどが適しています。丈の短いスカートや肩が出るデザインなど、露出の多い服装は法事にはふさわしくありません。足元は黒のパンプスに黒のストッキングを合わせ、バッグも華美な装飾や目立つ金具のないシンプルなものを選びましょう。平服であっても、上品で落ち着いた印象にまとめることが大切です。
家族のみの法事であっても服装選びは事前の相談を
家族のみの法事であっても、服装は喪服を基本に考え、回忌や施主の意向、法要の形式に応じて調整するのが無難です。身内だけだからといって独断でカジュアルな服装にせず、事前に家族間で当日の服装について確認しておくと安心です。服装を整えることは、故人への敬意を表すことにもつながります。周囲との調和を意識しながら、その場にふさわしい装いを選びましょう。
とはいえ、「手持ちの喪服がサイズアウトしてしまった」「法事までに喪服の準備が間に合わない」といったケースも少なくありません。
そのようなときに便利なのが、24時間利用できる「喪服レスキュー」です。最短で当日の1時間後からレンタルでき、自分に合ったサイズを試着して選べます。久しぶりの法事で服装に不安がある方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
家族のみの法事でよくある服装の疑問Q&A
Q. 家族のみで行う13回忌は、どのような服装がいいですか?
A. 13回忌は、一般的には平服で参列することが多い法要です。男性であればダークスーツ、女性であれば落ち着いた色味のワンピースやスーツなどを選ぶとよいでしょう。ただし、地域の慣習や家庭ごとの考え方によっては喪服を着用する場合もあるため、迷ったときは施主に確認しておくと安心です。
Q. 家族のみの法事はユニクロのようなカジュアルな服装で参加できますか?
A. ユニクロなどの服を活用できるかどうかは、平服を指定されている場合に限られます。喪服として着用するには、黒の深みや素材感、全体のフォーマルさが足りないため、代用としては避けたほうが無難です。一方で、平服指定であれば、ダークカラーのジャケットやパンツ、シンプルなワンピースなどを選び、全体を落ち着いた印象に整えれば着用できる場合もあります。大切なのは、カジュアルに見えすぎないことです。
Q. 家族のみの法事で避けたほうがいい服装を教えてください。
A. 家族のみの法事であっても、「身内だけだから」と普段着で済ませるのは避けたほうが無難です。特に四十九日・一周忌・三回忌までは、喪服を選ぶのが一般的とされています。一方、七回忌以降は、施主の意向や家族・親族間の合意があれば平服でも問題ありません。ただし、その場合でも黒・紺・グレーなど落ち着いた色味を選ぶことが大切です。露出の多い服装や派手な色柄、光沢の強い素材、華美な装飾は控えましょう。

