あなたは突然の訃報を受けたことがありますか?
親しい友人や家族・親戚が亡くなったとき、まず最初に考えることのひとつが「葬儀に参列する際の服装」ではないでしょうか。
もちろん手元に喪服があるに越したことはありませんが、久々に着てみるとサイズが合わなかったりカビが生えていたりすることも珍しくありません。
葬儀まで時間がない中で新品の喪服を調達するのは、金銭的にも時間的にも大きな不安が伴うのではないでしょうか。
そこで、この記事では「東京都内で喪服を当日にレンタルできるサービス」を5つ紹介します。すぐに喪服をレンタルできるサービスを知っておくことで、いざというときの心配を軽減し、大切な方とのお別れ向き合う心の余裕が生まれます。ぜひご覧ください。
当日に喪服をレンタルできるサービスは実は多くない
実は、当日に喪服をレンタルできるサービスは限られています。
ネットで検索すると「●時までに注文すれば即日配送」といったサービスがいくつもヒットしますが、これはあくまでも運営会社が発送するのが即日という意味です。したがって、実際に喪服が手元に届くのは早くて翌日以降となってしまいます。
こちらの記事によると、亡くなってから葬儀までの日数は平均で2.75日〜3.58日という調査結果が出ています。葬儀まで3日しか余裕がない中で、喪服が手元に届くまで1日かかってしまうとなると大きな不安が生じます。しかも、ネットでレンタルすると当然試着はできませんから、レンタルした喪服のサイズが合わないことも往々にしてあります。
大切な方とのお別れで心の整理ができていないときに無用なトラブルに巻き込まれるのはなんとしても避けたいものです。そこで、ここからは東京都内で喪服を当日レンタルする上で知っておくべきことを3つ紹介します。
都内で喪服を当日レンタルするために知っておくべきこと3つ
①店舗でのレンタルがおすすめ
まず、大前提として喪服のレンタルサービスは「配送型」と「店舗型」の2つに大別されます。「配送型」は、オンラインで喪服を注文して自宅まで宅配便などで届けてもらうタイプのサービスです。「店舗型」は、実際に店舗まで足を運んでレンタルするタイプのサービスです。
当日に喪服をレンタルするには、店舗型のサービスがおすすめです。主な理由は2つあります。
1つ目の理由は、配送型だと喪服を受け取るのに時間がかかってしまうことです。すでに書いたとおり、オンラインで配送してもらう場合、「即日配送」であったとしても実際に受け取るのは翌日以降になるケースがほとんどです。しかも宅配ボックスのない家であれば指定の時間に家にいる必要があります。これでは葬儀までの限られた準備時間の多くを喪服の確保に取られてしまいます。時間とお金を節約するためにレンタルサービスを使うのに、これでは本末転倒です。
2つ目の理由は、店舗でのレンタルであれば試着ができることです。たしかに、配送型のサービスのなかには返品可能をうたっているものもあります。しかし、葬儀まで平均で2〜3日しかないスケジュールを考えると、1日かけて配送された喪服を返品し、再度1日かけて新しいものを届けてもらうのは現実的ではありません。一方で、店舗型であれば店舗でいくつも試着をしたうえでレンタルしますから、自分のサイズにあった喪服をレンタルできる可能性が大きく上がります。
以上をふまえると、当日に喪服をレンタルするのであれば店舗型のサービスのほうが優れているといえます。
都内の店舗レンタルサービスについては下記記事でまとめているので、気になる方はご覧ください。
②配送拠点や店舗の場所を確認しよう
次に確認すべきことは、配送拠点の場所や店舗の立地場所です。
配送型のサービスを使うのであれば、「どこから喪服が発送されるのか」は必ずチェックしましょう。
「即日配送」をうたっていても、配送場所が中国地方や九州などであれば、首都圏に届くのに1日以上かかることは珍しくありません。「ネットですぐに注文したのに間に合わなかった」なんていう悲しい事態を避けるためにも、必ず配送拠点の場所を確認しましょう。
店舗型のサービスを使う場合でも場所の確認は重要です。
店舗型のサービスを使う場合、仕事帰りや移動中に立ち寄るケースが多いです。各サービスの店舗を調べて自分にとってアクセスの良い店舗を見つけましょう。
③営業時間や配送の締め時刻を確認しよう
最後に、店舗の営業時間や配送の締め時刻を確認しましょう。
店舗型のサービスの場合、18時ごろに閉店するものもあります。中には「喪服レスキュー」のように24時間営業しているサービスもありますが、まだまだ数が少ないのが現状です。必ず営業時間を確認し、閉店までに必ず到着するようにしましょう。
配送型のサービスでも、即日配送をしてもらうためには14時〜16時ごろまでに注文を完了する必要があります。それ以降だと翌日の配送に回されてしまいますので、必ず締め時刻を確認しましょう。
まとめ:当日に喪服をレンタルするなら自分の移動経路に合った店舗型サービスを探そう
ここまで書いた内容をまとめます。
喪服を当日にレンタルできるサービスは意外にも多くありません。当日レンタルするのであれば、
- 店舗型のサービスを使う
- 営業時間を確認する、もしくは喪服レスキューのような24時間対応のサービスを使う
- 自分の移動経路に合った店舗を探す
の3つを加味してサービスを選ぶようにしましょう。
ここまでで喪服をその日のうちにレンタルする上での注意点を確認しましたので、ここからは具体的なサービスの紹介をします。
東京都内で当日に喪服をレンタルできるサービス5選
ここからは、実際に東京都内で喪服を当日レンタルできるサービスを5つ紹介します。上記の条件に合うサービスがどこか、ご自身の状況と照らし合わせながら読んでみると良いでしょう。
①喪服レスキュー(メンズ&レディース向け)
喪服レスキューは24時間対応可能の喪服レンタル業界初無人店舗型サービスです。
24時間予約可能な無人店舗を運営しているため、必要になったときにいつでもレンタルできます。たとえば「深夜や早朝に訃報を受けて、明日にでも帰省しなければならない」といった場合でもすぐに喪服をレンタルできるのは非常に大きな魅力です。
また、オンラインのレンタルではなく無人店舗に足を運んでのレンタルになるため、心ゆくまで試着をできることもメリットです。せっかくレンタルした喪服のサイズが合わないと、葬儀の場で肩身の狭い思いをすることとなり、大切な人とのお別れにしっかりと向き合う時間に水を指すことになります。何度も試着できる喪服レスキューであればそのような心配はほとんどないと考えられます。
また、配送での返却も可能なため、利用後は家の近くのコンビニなどで返却することができます。
比較的新しいサービスですが、Googleのレビュー件数は98件(2024年3月時点)と多く、休日や深夜でも関係なく喪服をレンタルできること、店舗が代々木駅・日本橋浜町駅・八王子駅にあるためアクセスが抜群に良いこと、レンタル料金が1週間で喪服のみレンタルがレディースで5,500円、メンズで6,600円、フルセットレンタルがレディースで8,800円、メンズで9,900円とリーズナブルなことが好評を博し、5点満点で4.8の高評価を獲得しています。
②レンタルのやました(メンズ&レディース向け)
レンタルのやましたは厳密にいうと店舗があるわけではありませんが、配送拠点まで受け取りに行くことができるサービスです。
16時までに注文すればその日のうちに喪服を受け取り可能です。お渡しセンターは北千住・御茶ノ水・品川・東中野の4拠点あるため、仕事終わりに立ち寄りやすいのがメリットと言えます。大きいサイズやコートのレンタルもできる点もありがたいですね。また、メンズ・レディース両方を取り扱っている点も安心です。
一方で注意点としては、お渡しセンターの営業時間が17時までであること、当日受け取りのためには16時までに注文する(御茶ノ水・品川・東中野では11時までに注文すると代理店にて受け取り可)があげられます。また、試着はできないため、事前にレンタルしたい喪服を注文しておく必要があります。
当日受け取りだと+1,000円かかり、料金は3泊4日で5,800円〜7,800円程度であり、標準的な価格帯と言えます。
③RENCA(メンズ&レディース向け)
RENCAも、レンタルの山下同様配送拠点まで受け取りに行くことができるサービスです。
お渡しセンターは東京礼服センター(北千住)で、16時までのご注文で当日中のお受取が可能で、ご注文より最短2時間で礼服をお渡しできます。
一方で注意点としては、お渡しセンターの営業時間が17時までであること、ご注文より2時間以上お渡しに時間がかかることがあげられます。また、試着はできないため、事前にレンタルしたい喪服を注文しておく必要があります。
当日受け取りだと+1,000円かかり、料金は3泊4日で5,800円〜7,800円程度であり、標準的な価格帯と言えます。
④アトリエはるか(レディース向け)
アトリエはるかは喪服や浴衣など女性向けの様々な衣装をレンタルできるサービスです。
最大の長所は店舗へのアクセスの良さです。アトレ四谷店・Esola池袋店・ルミネ新宿店の3店舗を構えており、いずれも非常に便利なところにあります。駅ビルなので営業時間に比較的余裕があるのも魅力的です。
ただし、料金は3泊4日で8,800円〜12,100円と上で紹介した3サービスと比較すると高めです。また、こちらはレディース向けのみの取り扱いとなりますのでご注意ください。
⑤礼服喪服レンタル24(メンズ向け)
礼服喪服レンタル24は五反田の受取センターにて当日受け取りをすることができる、メンズ専門のレンタルショップです。12時までのご注文で当日15時から、14時までの注文で当日18時からお受取が可能です。
一方で注意点としては、受取センターが19時30分で閉まること、試着ができないことがあげられます。
料金は4泊5日と他のサービスと比較して少し長い割に、喪服とネクタイで4,730円(税込)、フルセットで5,720円(税込)程度であり、他サービスより少し安価であると言えます。
まとめ:当日に喪服をレンタルするなら喪服レスキューがおすすめ!
ここまで5つのサービスを紹介しましたが、各サービスの条件を表にまとめてみました。
料金※最安プラン | 営業時間 | メンズ・レディース | 試着できるか | |
喪服レスキュー | 785円/日 1週間で5,500円 | 24時間 | 両方 | 試着可能 |
レンタルのやました | 1,450円/日 3泊4日で5,800円 | 11時〜17時 ※東京即日渡しの場合 | 両方 | 試着不可 |
RENCA | 1,450円/日 3泊4日で5,800円 | 11時〜17時 ※東京即日渡しの場合 | 両方 | 試着不可 |
アトリエはるか | 2,200円/日 3泊4日で8,800円 | ビルの営業時間に準ずる (通常は10時〜21時頃) | レディースのみ | 試着可能 |
礼服喪服レンタル24 | 946円/日 4泊5日で4,730円 | 11時〜19時45分 ※東京即日渡しの場合 | メンズのみ | 試着不可 |
表を見ると明らかではありますが、メンズ・レディースともに一番おすすめなのは喪服レスキューです。次点でアトリエはるかでしょうか。
喪服レスキューはまだまだ新しいサービスではありますが、24時間受け取り可能、試着可能、リーズナブルな料金体系、とかゆいところに手が届くサービス設計になっています。
もちろんその他のサービスにもそれぞれの魅力はあります。下記記事でおすすめの喪服レンタルサービスをまとめていますので、喪服のレンタルをする際にはぜひ検討してみてください。